話題: 2009年1月アーカイブ

アニメの教科書を東京都が制作した

なにずれたことやってるんだともっぱらの悪評しか聞こえてこないんだが
今、ニュースで内容を見て&都の担当者が語っていた話を聞いて
思うところがあったので書いてみる。

ニュースでは、原画マンと動画マンについて紹介し、そのうち
(薄給且つ労働条件劣悪の)動画マンの不足が深刻化し
8割だか9割を、海外(アジア)に出してしまい日本で職人が育たない

という切り口で紹介していた。

職人の地位がどうのだとか、派遣業がどうだとかいう話と
根本は全然変わらないってことだ。

また、教科書の内容については、相当高度な美術的知識を
きちんと学習できるようになっているらしく、現場のアニメーターも
「教科書としては妥当」みたいなコメントをしていた。

で、まあぶっちゃけ、専門的知識を一生懸命学んでも
薄給・重労働で、しかも(賃金が安い)海外に仕事を取られがち、
みたいな職業を選ばない人が多いのは、まあ今の日本らしい話で。

動画マン自体は誰がやっても良い仕事なのかもしれない。
だけど、そこで技術を身に付けて見出されれば原画マンになれる。らしい。

しかしその「原画マン」になれる人ってのはどんだけいるんだろう。

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もし、アニメはストーリーとか企画とかが重要であると言うなら、
動画マン育成ではなく、シナリオライター育成をすれば良い。

だが、それをやっちゃうと仕事の投げ先はやっぱり海外になって
日本は職人が育たない環境になる。

もし動画マンが将来、原画マンになれなかったとしても
老後の心配をしなくても良い環境なら、わざわざ海外に仕事は出さない。

しかし(私が直近在籍していた会社もそうなんだけど)
単純作業とか(例えば私らの業界ならコーディングだけとか)は
安い海外に出しちゃえって傾向なんだよね。

会社としては、安い海外に仕事を出しちゃえば、
雇用経費が削減できるから、その方が良いに決まっている、と。

より利益を生むにはそれしかない、と言うわけですよ。

私はそ-いうこと言うしゃちょーに対して、
では日本の雇用はどうなるんですか?って聞いたんだ。

そんなの知らない、誰かがやってくれるよと返された。

間違えなく、日本の知的労働者が雇用機会を潰しているんだよね。
そういう利益構造にした存在(あるのか?そんなもん)にも責任はあるのだろうが。

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話を「アニメの教科書」に戻すと。

都が行った施策が的外れだと言う人は、では
アニメーター育成のためには何をやれば良いと言うのだろう。

賃金を増やせ、であろうか。確かにそれが一番なのかもしれない。

そのために必要なのは、中間搾取しているヤツらをどうにかすることだよな。

でもそんなことをしても、海外に、国内と同レベル且つ安い
アニメーターが既に存在してしまっている件はどう解決(?)するんだろう。

例え中間搾取をする人をどうにか出来たとしても、
売上をUPするには(少数精鋭でがんばる、または)安いところに出すかしかない。

少数精鋭とか言い始めたら、新人育成は難しいし雇用機会は減っていく。

しかし、ほどほどのレベルなら海外に仕事させた方が
お得であるという現実からは、目を背けられない。

そういう状況下で、どうやったらアニメーターを育てる環境が出来るのだろう。

と、考えていて思いついたことは、例えは悪いかもしれないのだが
障害者の雇用義務に近いことをやるしかないんじゃないか的な発想。

しかし、職人の育成=文化の保護という意味では、そこに
ぜひ国からの助成金なんかも乗っけていただきたいと思う。

勿論アニメーターだけじゃなくて、職人の世界にそういう制度作ってくれないかな。

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しかし来年からは、このアニメの教科書を使って
講師育成に力を入れたい的な話をしていたんだが、

どうしてそういう、金集め的な施策ばっかり思いつくんだろうかな。
夢を抱く、未来のアニメーターから搾取ですか?

その、あたかも天下り先確保的な体質を、まずどうにかしてほしい。

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